キム・ナムギル主演『悪の心を読む者たち』は実話！

このページでは、韓国SBSで2022年1月14日から放送がスタートしたドラマ

『悪の心を読む者たち』について解説していきます。

『悪の心を読む者たち』は実話をモチーフに作り上げたドラマになっています。

それでは見て行きましょう。

『悪の心を読む者たち』は楽天vikiで視聴が出来ます。

視聴を希望される方はこちらのページを参考にしてください。🔽

パソコンわからなくてもカ〜ンタン！VPNつないで楽天vikiを観る方法 

楽天viki【悪の心を読む者たち】スタンダードで観る方法♪ 

ドラマ『悪の心を読む者たち』とは？

主役キム・ナムギルさんが演じる主役のモデルとなったのはクォン・イルヨンさんです。

当時（2000年ごろ）ソウル市警察庁科学捜査隊や分析チームを務めた韓国初のプロファイラー。

クォン・イルヨンさんと社会部の元記者コ・ナムさんが共同執筆した本をベースに制作されました。

本の内容は韓国で衝撃を与えた実際の事件をそのまま素材として扱っています。

そのため実在した人物・ソウル市警察庁科学捜査隊や分析チームの経験が描かれているとのこと。

劇中では主人公がサイコパスの深層心理にまで入り込んでしまうシーンがあります。

精神状態が危うくなってしまった主人公に、ある遺族が語り掛けるシーンが。

「私が生きてこれたのは犯人を憎み捕まえようと頑張って下さった方々が居たからです。

あなたもその中の一人。

ありがたい方です。」

全話、観終わった筆者は、

「ご遺族や関係者にとっては深い悲しみと苦痛を呼び起こしてしまったかもしれない。」

と感じました。

しかし、こんな風にも思いました。

2度とこのような事件が起こらないように

「サイコパスとは？」

さらに、

「犯行の手口とは？」

「予防策」

などを考えるきっかけになるのなら、ご遺族や関係者の苦痛が少しだけでも和らぐのではないかとも。

それではネタバレになりますが第1話から実際に起こった事件の概要をご紹介していきます。

1話～2話赤い帽子事件

2003年3月～2005年はじめにかけて67名を性暴行し、

53名に強制わいせつ行為を行い、16名は未遂で終わった事件。

犯人は、赤い帽子をかぶっていたことから赤い帽子事件として韓国では有名な事件です。

「赤は縁起が良いから」と言う理由で被っていたとのこと。

主に店の営業時間後、客を装って侵入、凶器で脅し20数を数える間に服を脱がさせ暴行を加えるなどの行為を行っていました。

被害女性が136名にもおよび、警察が年末年始の犯罪防止期間中に犯行がおこなわれた

このことから、その無能さを訴える声の大きかった事件です。

100人の女性が被害に遭ったころにようやくけいさつは捜査隊を設置。

チラシには金品を狙い逃走した男性としか記載しなかったことも問題になりました。

第3話チェ・イング幼児誘拐殺人事件

2001年5月10日、ソウル城東区キム・ユンジちゃん（当時4歳）誘拐殺人事件。

父親と兄と一緒に公園を散歩中、父親は兄にユンジちゃんを預けます。

ジョギングを始め約30分後に戻ってきた時！

ユンジちゃんが行方不明になっていたのです。

5月19日、松亭洞（ソンジョンドン）の住宅街で廃紙を拾っていた60代のキム氏。

道で登山用のリュックを見つける。

登山用リュックの中から幼児のバラバラになった死体が発見されました。

ユンジちゃんの家から500m、失踪場所から200mしか離れていない場所でした。

すぐに警察へ通報し、誘拐殺人事件として調査が開始された。失踪から9日経っていました。

警察は、ユンジちゃんの周辺に恨みを持つ人物がいなかったか捜査。

さらに、児童性暴行事件で前科のある人物はいないかも。

やがて4人まで容疑者を絞りこむことに成功。

その中にチェ・イングが居ました。

チェ・イングの自宅を捜索すると無数の証拠が見つかり、犯人と特定します。

5月29日に隠れていた宿で逮捕。

始めは否定していたものの、ユジンちゃんの体から精液が検出されたことを明かしたところ。

「何回も挑戦したけれど子供がとても幼いため失敗した、子供が叫ぶから怖くなって殺害した」

ようやく性暴行と殺害の事実を認めました。

2001年10月、死刑を宣告。

しかし、チェ・イングはこれを不服とし反訴。

2002年1月ソウル高法2審判決で無期懲役に減刑されました。

2024年現在も刑務所に収容されています。

第4話～ユ・ヨンチョル連続殺人事件

2003年９月から2004年7月までユ・ヨンチョル連続殺人事件。

ユ・ヨンチョルは何度も窃盗の疑いや暴行、未成年強姦などで刑務所を出たり入ったりしていました。

ユ・ヨンチョルは2003年、出所。

2003年9月24日、ソウル江南区で大学の名誉教授とその妻を鈍器で殺害。

その後も犯行が続きソウル各地の富裕層老人または出張マッサージの女性など、計16件、20名を殺害。

2003年10月16日ソウル江南区一軒家に侵入、70歳の男性とその妻を鈍器で殺害。

現場には足跡が残されていました。

過去に見つかったものと同じ足跡であることがわかり連続殺人事件として調査が進みます。

2004年7月15日、

「ある番号で呼び出された出張マッサージの女性が次々と失踪している」

との通報がありました。

張り込んでいた警察に身柄を抑えられユ・ヨンチョルは逮捕に至ります。

はじめは拉致犯として調査を進めていた警察です。

やがて

「連続殺人事件の犯人は私だ」

さらに

「死体を隠した場所を教える」と供述。

ところで、ユ・ヨンチョルは、警察署から1度逃走しています。

警察官がうっかり犯人を取調室で1人にしてしまったのです。

必死の捜索（警察官大量投入）により11時間後に捕まりました。

警察の失態は、まだ続きます。

警察署から出てくる犯人に傘で殴りかかろうとした別の被害者の家族。

その家族をとっさに警察が蹴飛ばしてしまったのです。

やがて2005年死刑が言い渡され確定し、現在（2022年3月21日）も刑務所で服役中。

ユ・ヨンチョル20人殺害事件は、映画「チェイサー」やNetflix「レインコートキラー」でも描かれています。

第6話～チョン・ナムギュ連続殺人事件

2004年～2006年にかけて、13名を殺害し、20名を負傷させた凶悪連続殺人事件。

チョン・ナムギュは、2004年1月、富川市の公園に居ました。

やがて公園で遊んでいた13歳のユン君とイム君をナイフで脅迫し暴行。

スカーフなどで首を絞めて殺害してしまったのです。

2006年4月22日は、窓に鍵がかかっていない26代の女性宅に侵入。

鈍器で殴るも被害者が激しく抵抗したため失敗。

家族が駆け付け取り押さえられました。

逮捕後、移送直前にパトカーから逃走。

2時間後に再び取り押さえられました。

この時点では、まだ連続殺人の犯人としては認識されていませんでした。

しかし、プロファイラーの分析や働きかけにより犯行を自供しはじめます。

2007年4月、死刑確定。

2009年11月、ソウルの刑務所でビニール袋で縄を作り首をつり、移送先の病院で死亡しました。

享年40歳だったそうです。

第11話～カン・ホスン連続殺人事件

2004年から京畿道南部一帯で、女性が失踪する事件が相次ぎました。

最終的に10名の女性を暴行、殺害した事件。

カン・ホスンは4度結婚しています。

4番目の妻は実家の火事で死亡。

本人の自供では

「妻の死以来女性を見ると殺害願望を抑えられなくなった」とのこと。

人気のない場所で最終バスを待つ女性を言葉巧みに車に同乗させ犯行に及ぶ手口。

「車で送りますよ」と言われてもほとんどの女性は警戒します。

しかし車中に貼ってある犬と一緒に撮った写真を見て女性は警戒心を解きます。

供述では「犬は良い印象を与える小道具なので撮影後は食べた」との事。

2009年7月31日に死刑確定。

現在（2022年3月21日）はソウルの刑務所で死刑囚として服役しています。

エンディング

#悪の心を読む者たち 完走しました
映画を観終わった時のような達成感を感じました
新型コロナ感染対策、実話に基づいたコンテンツの為ご遺族や関係者への配慮、さらにキャストへのメンタルサポート等、ドラマ制作者は細かい気遣いをされたことでしょう
制作関係者の皆様、ありがとうございました pic.twitter.com/B9Fq4YQ1Us

— かよよんちゃん💕 (@kayoyon18) March 19, 2022

エンディングでハヨンがテレビカメラの向こう側に向かってこう言います。

「必ず捕まえる」

宣戦布告をした相手は華城連続殺人事件（ファソンれんぞくさつじんじけん）の真犯人です。

「華城連続殺人事件」は、1986年9月から1991年4月にかけて。

京畿・華城で起こった10件のこの当時では未解決殺人事件。

ハヨンがテレビでインタビューされていた時期にぴったり合致します。

イ・チュンジェは1994年、忠北・清州で妻の妹を殺害。

遺体を遺棄した疑いで捕まり1995年7月無期懲役の判決を宣告され服役中でした。

「華城連続殺人事件」は未解決事件として迷宮入りかと誰もが思っていたのです。

ところが30年以上経ってイ・チュンジェ（57）が2019年に自白をはじめました。

自白の内容は華城連続殺人事件の犠牲者10人を含む15人の殺害。

現場で採取されたDNAを最新技術で鑑定した結果。

刑務所に収監中のイ・チュンジェとDNAが一致したため真犯人と特定。

イ・チュンジェが起こした連続殺人事件はすべて公訴時効（2006年で）が過ぎていました。

しかし8番目の事件は、ある人が犯人として捕まり20年間刑に服したという事実があります。

その方が控訴したため、イ・チュンジェは被告人ではない証人の資格で法廷に立つことになりました。

さいごに

この記事では『悪の心を読む者たち』で描かれた実際にあった事件の概要をご紹介しました。

劇中ではサイコパスがプロファイラーに

「このような犯行に及んだ理由」

をあたかも自分は被害者のように嘆き訴えます。

そして、その時（殺害しているとき）の気持ちを意気揚々と語るのです。

反省の色などみじんもありません。

ドラマでは、犯人に似たビジュアルの俳優を起用しています。

それによりリアルに凶悪なイメージを視聴者に与えました。

脚本家や俳優は視聴者にドラマへの没入感を与えることに成功したと考えられます。

それは事の重大さや社会があるべき姿、自分への教訓や反省を促してくれています。

1話を観たら2話、次は3話と、どんどんハマっていきます。

よその国のことだと思わず『他山の石』として視聴チャレンジしてみて下さい。

楽天vikiで視聴が可能です。