海外旅行では、地図を見たり、翻訳アプリを使ったり、ホテルや航空券の予約を確認したりと、スマホが欠かせません。
空港やホテル、カフェなどではフリーWi-Fiを利用できることも多く、通信量を節約できる便利なサービスです。
現在は多くのWebサイトやアプリで通信が暗号化されているため、公共のWi-Fiにつないだだけで、すぐに個人情報が盗まれるわけではないので安心してください。
ただし、接続先の確認やスマホのセキュリティ対策は必要です。
公共Wi-Fiを利用するときの通信を保護する方法の1つとして、VPNがおすすめです。
この記事では、海外旅行でスマホを使うときに知っておきたい安全対策と、VPNの仕組みや役割について紹介します。
海外旅行でスマホを安全に使うために知っておきたいこと
海外旅行でスマホを安全に使うために大切なのは、1つの対策だけに頼らないことです。
例えば、公共Wi-Fiを利用するときは正しいネットワーク名を確認し、スマホのOSやアプリを最新の状態にしておきます。
重要なアカウントには2要素認証を設定しておく方法も。
FTC(米連邦取引委員会)でも、強いパスワードの使用や2要素認証、OSやブラウザのアップデートなどをオンライン上の個人情報を守る対策として案内しています。
さらに、重要な情報を扱う場合はeSIMや海外ローミングなどのモバイル通信へ切り替えたり、公共Wi-Fiを使う場合にはVPNを利用してください。
海外旅行のフリーWi-Fiでできる基本的な安全対策
海外で、空港やホテル、カフェ、ショッピングモールなどで公共Wi-Fiを利用する場合、次のようなポイントを確認しておきましょう。
公式のWi-Fi名を確認する
まず確認したいのが、接続しようとしているWi-Fiが施設の正式なネットワークかどうかです。
ホテルならフロントや客室内の案内、空港なら館内表示や公式案内などでWi-Fi名を確認します。
似た名前のネットワークが表示されていても、施設が提供しているものとは限りません。
分からない場合は、施設側にWi-Fi名を確認してから接続しましょう。
知らないWi-Fiには接続しない
スマホのWi-Fi画面を開くと、パスワードなしで接続できるネットワークが表示される場合も。
無料で使えるからという理由だけで、提供元が分からないネットワークへ接続するのは避けたほうが安心。
公共の場所では、正規のアクセスポイントを装ったネットワークが使われる可能性も高いです。
Wi-Fiの名前だけで判断せず、提供元を確認してから接続してくださいね。
HTTPS対応のWebサイトを利用する
現在は多くのWebサイトでHTTPSが使われています。
HTTPSでは、スマホなどの端末とWebサイトの間で送受信される情報が暗号化されます。
FTCも、現在は暗号化が広く使われているため、公共Wi-Fiへの接続は通常は安全と説明しています。
ただし、HTTPSだからといって、そのWebサイト自体が本物であるとは限りません。
詐欺を目的とした偽サイトでもHTTPSを使用することがあります。
ログイン情報やクレジットカード情報を入力するときは、Webサイトのアドレスや利用している公式アプリも確認しましょう。
スマホやアプリを最新の状態にする
スマホのOSやアプリでは、見つかったセキュリティ上の問題がアップデートによって修正されます。
海外旅行へ出発する前に、OSや普段利用するアプリの更新状況を確認しておきましょう。
FTCでも、スマホのOSやパソコンのOS、ブラウザなどを最新の状態に保つことを推奨しています。
2要素認証を設定する
メールやSNSなど重要なアカウントでは、2要素認証を利用しましょう。
パスワードだけではなく、確認コードなど別の認証方法を組み合わせる仕組みです。
パスワードが第三者に知られた場合でも、アカウントへの不正アクセスを防ぐ対策になります。
Wi-Fiの自動接続を確認する
過去に利用したWi-Fiへスマホが自動的に接続する場合があります。
Appleは、iPhoneやiPadが以前接続したネットワークの情報を記憶し、範囲内に入ると自動的に再接続できます。
Androidも、Wi-Fiがオンの状態では以前接続した保存済みネットワークの近くに入ると自動接続する仕組みになっているとのこと。
旅行前に保存済みWi-Fiや自動接続の設定を確認しておきましょう。
重要な操作ではフリーWi-Fiを避けたほうがいい?
現在はHTTPSによる暗号化が広く使われていますが、接続しているネットワークの提供元が分からない場合は、重要な情報を扱う操作を控えましょう。
例えば、次のような操作をする場合。
・ネットバンキング・クレジットカード情報の入力
・航空券やホテルの予約や変更
・高額なオンライン決済
・重要なアカウントのパスワード変更
・仕事に関する重要なデータへのアクセス
CISA(米サイバーセキュリティ・インフラストラクチャ安全保障庁)は、空港やカフェなどのオープンWi-Fiで、銀行取引やオンラインショッピングなどを避け、必要な場合にはモバイルデータ通信を利用するよう案内しています。
接続先に不安がある場合は、eSIMや海外ローミングなどのモバイル通信へ切り替えましょう。
VPNとは?
VPNは「Virtual Private Network」の略。
簡単に説明すると、端末とVPNサーバーの間に暗号化された通信経路を作り、ネットワーク上を流れるデータを保護する仕組みです。
英国のNCSC(国家サイバーセキュリティセンター)も、VPNを暗号化されたネットワーク接続と説明しています。
信頼できないネットワークを経由してデータを送受信するときに、通信中のデータを保護してくれます。
VPNを使うと何が変わる?
通常、スマホでインターネットを利用すると、
スマホ
↓
Wi-Fiやモバイル回線
↓
インターネット
という形で通信します。
VPNを利用すると、
スマホ
↓
暗号化されたVPN接続
↓
VPNサーバー
↓
インターネット
という経路に変更。
ホテルや空港、カフェなどの公共Wi-Fiを利用するときの通信保護策として使えます。
海外旅行でVPNを使うメリット
VPNには、海外旅行中の公共Wi-Fiを利用するときに役立ちます。
公共Wi-Fi利用時の通信を保護できる
VPNを利用すると、端末からVPNサーバーまでの通信が暗号化されます。
ホテルや空港などで公共Wi-Fiを利用する機会がある場合に使うと安心ですね。
ネットワーク上での盗み見や改ざん対策になる
暗号化されていない通信では、ネットワークを通過するデータを第三者に見られたり、変更されたりする可能性が高いです。
通信中のデータを暗号化し、完全性を確保することで、盗み見や改ざんへの対策になると説明しています。
VPNは、そのような通信を保護する方法の1つです。
VPNを使っても防げないこと
VPNは通信を保護するための仕組みですが、インターネット上のあらゆる危険を防ぐことはできません。
偽サイトへの情報入力
VPNを利用していても、偽サイトに自分でIDやパスワード、クレジットカード情報などを入力した場合、その情報はサイト運営者へ送信されます。
詐欺師が暗号化された偽サイトを作ることがあり、通信そのものが暗号化されていても、詐欺サイトへ送信した情報は詐欺師から守られないということです。
フィッシングメールやSMS
航空会社や配送会社、カード会社などを装ったメールやSMSから偽サイトへ誘導されるケース。
VPNを利用していることだけで、偽のメールやSMSを見分けることはできません。
送信元やリンク先をしっかりと自分の目で確認してください。
悪意のあるファイルやアプリ
VPNの基本的な役割は通信を暗号化することです。
不審なファイルを自分でダウンロードしたり、安全性を確認できないアプリをインストールしたりする行為を、VPNだけですべて防げることはできません。
すべての詐欺被害
VPNを利用していても、偽のホテル予約サイトやショッピングサイトなどへ自分で情報を入力した場合には、被害につながる可能性が高いです。
VPNは万能なセキュリティ対策ではなく、通信を保護する方法の1つとして考えることが大切です。
海外旅行でVPNは必要?
海外旅行をする全員にVPNが必須とは言えません。
公共Wi-Fiをほとんど使わず、eSIMや海外ローミングなどのモバイル通信を中心に利用する場合は、旅行中にVPNは必要ないでしょう。
一方で、ホテルや空港、カフェなどの公共Wi-Fiを利用する機会が多い場合は、通信を保護するためにうVPNをおすすめします。
まとめ|海外旅行では通信方法と安全対策を分けて考えよう
海外旅行では、地図や翻訳、ホテル予約などでスマホを利用する機会が多いです。
公共Wi-Fiも便利ですが、利用するときは正しいWi-Fi名を確認し、OSやアプリを最新の状態にしておくなど基本的な安全対策が大切。
現在はHTTPSによる暗号化が広く利用されているため、公共Wi-Fiにつないだだけで情報が簡単に盗まれないようになっています。
それでも、正体の分からないWi-Fiや偽サイトなど、海外では危険がいっぱいです。
VPNは、公共Wi-Fiなど信頼できないネットワークを利用するときに、通信中のデータを保護する方法の1つです。
VPNを具体的に比較したい場合は、NordVPN・Surfshark・ミレンVPNの違いを紹介した下記の記事を参考にしてください。
関連記事:NordVPN・Surfshark・ミレンVPNの比較記事







