海外旅行でも、普段使っているスマホはそのまま利用できます。
ただし、日本国内と同じ感覚でモバイル通信を使うと、契約している通信会社や料金プラン、渡航先によっては料金が高くなることも。
この記事では、海外でスマホをそのまま使うときに注意したいことや、高額請求を防ぐために確認しておきたいポイントを紹介します。
海外旅行でスマホはそのまま使える?
海外ローミングに対応している端末や契約、渡航先であれば、普段使っているスマホを海外でも利用できます。
日本の通信会社では、ドコモ、au、SoftBank、楽天モバイルなどが海外で利用できるサービスを提供。
ただし、データ通信、音声通話、SMSでは料金の仕組みが異なる場合があります。
海外でスマホを使う前に、それぞれどのような料金が発生するのか確認しておきましょう。
海外でもWi-Fiは使える
スマホのWi-Fi機能は海外でも利用できます。
ホテルや空港、カフェなどで提供されているWi-Fiへ接続すれば、モバイルデータ通信を使わなくて済みますよ。
機内モードをONにした状態でも、Wi-Fiだけを再びONにできるスマホも。
そのため、モバイル通信を使わず、ホテルなどのWi-Fiだけを利用できます。
ただし、フリーWi-Fiは接続先の確認や安全対策も必要です。
関連記事:海外旅行のフリーWi-Fiは危険?知らずに使うと起こるリスクを解説
モバイル通信は海外ローミングになることがある
日本で契約しているSIMやeSIMを海外で使う場合、現地の提携通信会社のネットワークへ接続することがあります。
これが海外ローミングです。
日本で使っている電話番号や契約をそのまま利用できるのが特徴ですが、料金や利用条件は通信会社によって違います。
海外ローミングを利用する場合は、渡航先が対象になっているか、事前申し込みが必要か、どのくらいの料金がかかるかを確認しておくことが大切です。
海外でスマホをそのまま使うと高額請求になることはある?
契約している通信会社や料金プラン、渡航先、利用方法によっては料金が高くなる可能性があります。
ただし、海外ローミングを利用しただけで必ず高額になるわけではありません。
2026年8月現在、大手通信会社には海外向けの定額サービスや、海外通信がプランに含まれているサービスがあります。
例えばドコモの「世界そのままギガ」は、通常プランで24時間980円です。
auの「au海外放題」は、事前予約をした場合、対象地域によって24時間800円または1,000円、予約なしでは24時間1,200円です。
SoftBankの「海外あんしん定額」は、定額国Lで24時間980円のプランがあります。
楽天モバイルは、対象国・地域で毎月2GBまでの海外高速データ通信がプラン料金に含まれています。
そのため、「海外ローミングは必ず高い」と考えるのではなく、契約中のサービス内容を確認してからeSIMなどと比較することが大切です。
データローミングで料金が発生する場合
海外で日本の回線を使ってモバイルデータ通信をすると、海外ローミングの料金が発生する場合があります。
地図やSNS、ブラウザ、動画などを利用するとデータ通信が発生します。
また、スマホを直接操作していなくても、アプリの更新やバックグラウンド通信などでデータを利用する場合があります。
海外向けの定額プランなどを利用しない場合は、意図しないデータ通信を防ぐためにデータローミングの設定を確認しておきましょう。
海外での電話はデータ料金とは別になる場合がある
海外向けのデータ定額サービスを利用していても、音声通話まで同じ料金に含まれるとは限りません。
海外から日本へ電話をかける場合や、現地で電話を利用する場合は、別途通話料金が発生することがあります。
また、海外では着信にも料金がかかるサービスがあります。
「データ通信が定額だから電話も無料」と考えず、音声通話の料金も確認しておきましょう。
SMSの料金も確認する
SMSも、通信会社や渡航先によって料金や利用条件が異なります。
送信には料金がかかるものの、受信は無料といったケースもあります。
SMSは、クレジットカードや各種サービスの認証コードを受け取るために利用する場合もあります。
海外でSMSを利用する予定がある場合は、契約中の通信会社で料金を確認しておきましょう。
高額請求を防ぐために旅行前に確認すること
海外でスマホを使う場合は、出発前にいくつか確認しておくことで、想定外の料金を防ぎやすくなります。
契約している携帯会社の海外料金を確認する
まず確認したいのが、現在契約している携帯会社の海外利用料金です。
同じ3日間の旅行でも、契約している通信会社やプランによって料金は違います。
海外ローミングがプラン料金に含まれている場合もあれば、1日ごとに料金が発生するサービスもあります。
eSIMを購入する前に、現在の契約で海外通信がどのくらいの料金になるのか確認しておくと比較しやすくなります。
海外ローミングの申し込みが必要か確認する
海外ローミングの利用条件も通信会社によって異なります。
ドコモの「世界そのままギガ」は事前申し込みが必要です。
auの「au海外放題」は、予約割を利用する場合、日本国内で事前予約が必要です。
SoftBankも利用する海外サービスによって加入条件があります。
一方、楽天モバイルでは対象国・地域の海外ローミングがプランに含まれており、追加申し込みなしで利用できるサービスがあります。
そのため、「海外ローミングは必ず事前申し込みが必要」とは限りません。
対象国・地域を確認する
海外向けの料金プランを契約していても、すべての国で同じ条件で利用できるとは限りません。
渡航する国が対象になっているか確認しておきましょう。
複数国を旅行する場合は、すべての国が対象になっているかを見ることも大切です。
データ容量や速度制限を確認する
海外向けプランには、一定のデータ容量を超えると速度が低下するものがあります。
例えば楽天モバイルでは、対象国・地域で毎月2GBまで高速通信を利用でき、超過後は最大128kbpsになります。
SoftBankの海外向けサービスでも、一定量を超えた場合に速度制御が行われることがあります。
「使い放題」や「定額」という表示だけではなく、データ容量や速度制限の条件まで確認しましょう。
データローミングをOFFにすれば高額請求を防げる?
データローミングをOFFにすることは、海外で日本の回線を使った意図しないモバイルデータ通信を防ぐ方法の1つです。
iPhoneでも、ローミング料金を避けるためにデータローミングをOFFにできると案内されています。
ただし、データローミングをOFFにすれば、海外で発生するすべての料金を防げるわけではありません。
音声通話やSMSは別の設定や料金になる場合があります。
また、海外ローミングサービスを契約して利用する場合は、データローミングをONにする必要があることもあります。
「海外だから必ずOFF」ではなく、利用する通信方法に合わせて設定することが大切です。
iPhoneのデータローミング設定
iPhoneでは、
設定
→ モバイル通信
→ 通信のオプション
→ データローミング
などから確認できます。
iPhoneのバージョンやSIMの利用状況によって画面表示が異なる場合があります。
デュアルSIMやデュアルeSIMを利用している場合は、設定する回線を間違えないように確認しましょう。
Androidのデータローミング設定
AndroidでもデータローミングのON・OFFを設定できます。
ただし、設定画面や項目名は機種やAndroidのバージョンによって異なります。
旅行前に利用しているスマホメーカーの公式サポートで確認しておくと安心です。
機内モードにしておけば安心?
機内モードをONにすると、モバイル通信などの無線通信を停止できます。
海外でモバイルデータ通信を使う予定がなく、Wi-Fiだけ利用したい場合には方法の1つになります。
機内モードでもWi-Fiは使える
iPhoneなどでは、機内モードをONにしたあとにWi-Fiだけを再びONにできます。
ホテルや空港などのWi-Fiへ接続してインターネットを利用することが可能です。
ただし、外出中に地図や配車アプリなどを使いたい場合は、Wi-Fiがない場所では通信できません。
その場合は、eSIMや海外ローミングなど別の通信方法が必要になります。
海外でスマホを使う4つの方法
海外でスマホをインターネットにつなぐ主な方法は、次の4つです。
海外ローミング
日本で契約している通信会社の回線を、そのまま海外で利用する方法です。
SIMカードを交換する必要がなく、契約内容によっては手軽に利用できます。
eSIM
スマホに組み込まれたデジタルSIMを使って、旅行用の通信プランを追加する方法です。
物理SIMカードの差し替えやモバイルWi-Fiルーターの持ち歩きが不要です。
海外SIMカード
旅行先に対応する物理SIMカードをスマホへ差し込んで利用する方法です。
SIMカードの交換と、外した日本のSIMカードの保管が必要になります。
モバイルWi-Fi
海外対応のモバイルWi-Fiルーターへスマホを接続する方法です。
複数端末を接続できるものもありますが、ルーターの持ち歩きや充電が必要です。
4つの違いについては、別の記事で詳しく紹介しています。
関連記事:海外旅行の通信はどうする?eSIM・SIMカード・Wi-Fiの違いを解説
フリーWi-Fiだけでも海外旅行はできる?
海外では、ホテルや空港、カフェなどでフリーWi-Fiを利用できる場所があります。
そのため、Wi-Fiが利用できる場所を中心に使うのであれば、モバイル通信を契約せず旅行することもできます。
ただし、フリーWi-Fiはいつでもどこでも使えるわけではありません。
移動中に地図を確認したいときや、配車アプリで車を呼びたいとき、外出先で近くのお店を検索したいときなどに通信できない場合があります。
海外旅行中にスマホを頻繁に使う場合は、フリーWi-Fiだけに頼らず、必要に応じてeSIMや海外ローミングなどを用意しておく方法があります。
フリーWi-Fiを使うときの注意点については、別の記事で紹介しています。
関連記事:海外旅行のフリーWi-Fiは危険?知らずに使うと起こるリスクを解説
海外旅行ならeSIMと海外ローミングはどちらがいい?
eSIMと海外ローミングのどちらが合うかは、旅行先や日数、料金、利用しているスマホや携帯会社によって変わります。
海外ローミングのほうが手軽な場合もあれば、旅行用eSIMのほうが条件に合うこともあります。
海外ローミングが候補になる人
日本で使っている回線をそのまま利用したい場合。
SIMやeSIMを新たに購入したくない場合。
契約している携帯会社の海外料金が旅行条件に合っている場合。
設定をできるだけ増やしたくない場合。
このような場合は海外ローミングが候補になります。
eSIMが候補になる人
旅行用の通信プランを別に用意したい場合。
物理SIMカードを交換したくない場合。
モバイルWi-Fiルーターを持ち歩きたくない場合。
eSIM対応スマホを利用している場合。
このような場合は旅行用eSIMが候補になります。
ただし、eSIMが必ず海外ローミングより安いとは限りません。
同じ渡航先、旅行日数、データ容量で比較して選ぶことが大切です。
海外旅行向けeSIMについては、別の記事で比較しています。
関連記事:海外旅行におすすめのeSIMを比較!料金・対応国・データ容量の違いを解説
海外旅行前にスマホでやっておきたいこと
海外へ出発する前に、次の項目を確認しておきましょう。
・契約中の携帯会社の海外料金を確認する
・渡航先が海外サービスの対象になっているか確認する
・事前申し込みや予約が必要か確認する
・データローミングの設定を確認する
・eSIMを使う場合は対応端末か確認する
・スマホのOSやアプリを更新する
・必要な地図をオフライン保存する
・2要素認証の受け取り方法を確認する
特に注意したいのが、データローミングの設定です。
海外ローミングを使わない場合はOFFにする方法がありますが、契約した海外ローミングサービスや旅行用eSIMによってはONにする必要があることもあります。
利用する通信方法の案内に従って設定しましょう。
海外で高額請求を避けるために一番大切なこと
海外でスマホの高額請求を避けるために大切なのは、出発前に通信方法を決めておくことです。
特に、
データ通信の料金
音声通話の料金
SMSの料金
対象国・地域
事前申し込みの有無
データ容量
速度制限
を確認しておきましょう。
契約している携帯会社の海外サービスが条件に合えば、そのまま利用する方法があります。
料金や容量が合わない場合は、eSIM、海外SIMカード、モバイルWi-Fiなどと比較できます。
何も確認せずに日本と同じ設定のまま使い始めるのではなく、旅行前に料金と設定を把握しておくことが高額請求を防ぐポイントです。
まとめ|海外旅行ではスマホの通信方法を出発前に決めよう
普段使っているスマホは、対応する国や通信サービスであれば海外でも利用できます。
ただし、日本国内と海外では通信料金や利用条件が異なる場合があります。
海外ローミングも、現在は定額サービスやプラン料金内で利用できるものがあるため、必ず高額になるわけではありません。
一方で、音声通話やSMSがデータ料金とは別になったり、事前申し込みが必要だったりすることがあります。
旅行前に契約中の通信会社の料金や対象国、データ容量などを確認し、条件が合わない場合はeSIMやSIMカード、モバイルWi-Fiと比較しておきましょう。
海外での通信方法をあらかじめ決めておけば、現地に到着してから慌てずにスマホを使えます。






