パク・シフ現在韓国で放送[風と雲と雨]主役の二人は実在する人物？

この記事では、韓国ドラマ「風と雲と雨」の主役の二人は実在する人物なのかを考察していきます。

この記事のタイトルで現在放送中となっていますが、TV朝鮮で放送された「風と雲と雨」は、2020年5月17日からスりしタートし、2020年7月26日に終了しています。

 

『風と雲と雨』時代背景

時代背景は、李氏朝鮮王朝後半、朝鮮第25代王・哲宗（チョルジョン）時代です。

チョルジョンは、庶民として暮らしていました。

しかし、24代王憲宗（ホンジョン）の血統が断絶したため、王についた数奇な運命の持ち主です。

イ・サンの父、悲しき米びつセジャ・思悼世子（サドセジャ）が曾祖父にあたります。

チェ・チョンジュン、ボンリョンは、実在していないため実話ではありません。

ただし、王族や政治に携わる人物は実在しているため、王位継承、時代の動向などは史実を元に描かれています。

これから詳しく解説していきますネ。

それでは、ドラマのカンタンな概要からはじめましょう♡

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[風と雲と雨]ドラマの概要

引用元TVCHOSUN

脚本：パン・ジヨン（방지영）

演出：ユン・サンホ（윤상호）　『異夢』『師任堂ー色の日記』

韓国での放送開始日2020年5月17日～

TV CHOSUN（2020）

土・日曜　22：50～

全21話

 

キャスト

引用元TVCHOSUN

 

・朝鮮一の易者チェ・チョンジュン：パク・シフ

名門家の長男から占い師に没落したが、観相師として再び朝鮮最高権力の座に返り咲く不世出の男。

朝鮮の運命を読んで民のために国の運命を変えようと試み、愛する女性のため命を捧げた正史には記録されていない稀代の英雄。

 

・王の娘ボンリョン：コン・ソンヒ

絶世の美女で霊能力を持った翁主※(オウシュ)。

人の運命を見通す神力は神の祝福だが、人間の欲望に振り回されると呪いにもなる。

チャンドンキム氏に捕らえられてその能力を利用される。

結局チョンジュンを助けてキングメーカーとして活躍することになります。

 

・王の父興宣大院君：チョン・グァンリョル

チョン・ジュンの能力を認め、彼の助けを借りて次男を王にしようと画策する野心家。（1820-98年）

 

・チョ王妃：キム・ボヨン
王室の中で地位が一番高く哲宗（チョルジョン）が昇華後は次期王位継承に尽くしてきた人物。(1808-90年)

 

・キム・ジャグン：チャ・グァンス
　壮洞金氏(チャンドンキムシ)の首長。(1879-1869年)

　朝鮮後期の政治の代表的な人物権力の為なら何でもする血も涙もない人物。
　王の上に王として哲宗（チョルジョン）を自分の思う通りにしようと画策します。

 

・哲宗（チョルジョン）役／ジョンウク
朝鮮の25代王(1831-63年)

チャンドンキム氏に権力を奪われ娘ボンリョンも奪われたまま探すこともできない気弱で病弱な王。

死ぬ前に後継者を探すため、悩んでいます。

 

・チェ・インギュ：ソン・ヒョク
チョンジュンの友人

いつもチョンジュンの位置チョンジュンの女人を欲し、後ろを追いかけています。

女性を欲して後を追う｡

チョンジュンの父を殺して権力者チャンドンキム氏の家に養子となり、出世する。

 

・キム・ビョンウン：キム・スンス

ジャグンの養子で狡賢い策略家。

ボンリョンの力を利用して家門のために計略を巡らせるチョンジュンとフンソン君の敵。

 

 

・イ・ハジョン：イル
最も有力な王位継承候補(1842-62年)

チョンジョンとハウンの警告を無視して壮洞金門(チャンドンキムムン)を追放しようとして窮地に陥る。

 

・ヨ・パルリョン：チョ・ボクレ
市場通りペオケ宿に住む情報屋。

相手の意中を見抜くのが得意なチョンジュンの右腕。

話術に長けた男。

 

 

[風と雲と雨]あらすじ

引用元TVCHOSUN

時代は、朝鮮時代末期（日本は江戸時代末期）。

欧米諸国との衝突と王よりも強大な勢力を誇る安東金氏(アンドンキムシ)一族が政治を行っていた頃。

王の権力を脅かす、チャンドンキム一族。

チョンジュン（パク・シフ）は、幼くして科挙に主席で合格するほどの優秀な若者です。

一方、神秘的な能力を持つポンリョン（コ・ソンヒ）！

この二人が、運命のように出会い物語は始まります。

 

チョンジュンと王女は恋に落ちますが、あることがきっかけで離ればなれになってしまいます。

チョンジュンは王女に裏切られたと誤解。

王女は、「ただ生きていてくれれば良い」と、自分は犠牲になりながらもチョンジュンを陰で慕い続けるのです。

政権争いや王争奪戦に巻き込まれる朝鮮最高の観相師と霊能力を持つ王女のラブロマンス。

イ・ハウンが幼い息子を高宗(1863-1907年)として王座に就けることに成功し、垂簾聴政(スリョムチョンジョン)を行う史実を基に物語は展開していきます。

 

[風と雲と雨]レビュー

引用元TVCHOSUN

第1話が2020年5月17日（日）に韓国で放送されました。

[隠れキングメーカーの王位争奪戦]

初回の視聴率は、3.819%でした！

なかなか、良いスタートですよね。

時代背景は、朝鮮王朝後半、朝鮮第25代王・哲宗（チョルジョン）時代。

チョルジョンは、庶民として暮らしていました。

しかし、24代王憲宗（ホンジョン）の血統が断絶したため、王につきます。

イ・サンの父、思悼世子（サドセジャ）が曾祖父。

引用元TVCHOSUN

 

キム・スンスが久しぶりに時代劇で露骨な悪役を演じています。

キム・スンスが演じるのは、壮洞金氏(チャンドンキムシ)の首長の養子キム・ビョンウンです。

 

2006年朱蒙のテソを彷彿させる、ほんとにいやな奴。

チョンジュン（パク・シフ）の友人、チェ・インギュも悪いっ！

チェ・インギュを演じるソン・ヒョクさんは、やさしい顔をして冷徹な男を演じるのがうまいですよね。

引用元TVCHOSUN

 

韓国ドラマ「花遊記＜ファユギ＞」に出演するチェ・インギュさんは、極悪人（極悪妖怪）では、ないのですが仕方なく孫悟空を裏切る役を演じています。

ドラマ「風と雲と雨」に戻ります。

このドラマでは、興宣大院君（こうせいだいいんくん）イ・ハウンの動向がとても気になります。

番組紹介では、すでに興宣大院君と名前がついているところがなんとも言えないです。（ネタバレって印象を受けましたが、史実によって周知されてるのでOK!なのかな？）

ドラマの1話では、まだ、イ・ハウンと言う名前です。

イ・ハウンを演じるのは、チョン・グァンリョルさん。

息子を王位につけるために奔走する役をまさに怪演。

[風と雲と雨]の時代は、史料が多く残っていて、写真まであります。

そのため、ドラマは、史実に忠実に描かれています。

但し、これから観ようとする人には、がっかりさせるかもしれませんが、主役の二人は架空の人物です。

 

チョンジュンと言う名の観相師は実在の人物ではありません。

ヒロイン、ポンリョンは、哲宗の娘で翁主（オンジュ）。

翁主（オンジュ）とは、王の娘のことです。

王と側室との間に生まれた娘で、正室との間に生まれた公主より下の位ですが、正一品より高くなります。

しかし、実在した翁主（オンジュ）は、14歳で亡くなっています。

引用元TVCHOSUN

 

興宣大院君（こうせいだいいんくん）イ・ハウン

実在する人物のうち、韓国で絶大なる人気を誇っているのが興宣大院君（こうせいだいいんくん）イ・ハウンです。

イ・ハウンは、親日家としても有名な人物で、勝海舟と絵画を交換する交友関係にありました。

親日家が災いして、3年間幽閉されていた時もあります。

息子を王にするために画策するイ・ハウンは、たくさんのドラマで描かれてきました。

• 「風と雲と雨」1989年版、KBSで放送されています。
• 『朝鮮王朝五百年 大院君』（MBCドラマ、1990年、日本未公開）演：キム・ヒエ
• 『燦爛たる黎明』（KBSドラマ、1996年、日本未公開）演：ハ・ヒラ
• 『済衆院』（SBSドラマ、2010年）演：ソ・イスク
• 『朝鮮ガンマン』（KBSドラマ、2014年）演：チェ・ウンファ
• 『客主〜商売の神〜』（KBSドラマ、2015年）演：チェ・ジナ
• 『緑豆の花』（SBSドラマ、2019年）演：キム・ジヒョン

 

イ・ハウン興宣大院君を演じた俳優

• 2001年『明成皇后』（ミョンソンこうごう）ユ・ドングン
• 2016年映画「古山子 大東輿地図」ユ・ジュンサン
• 2018年映画　『風水師、王の運命を決めた男（邦題）』　チソン

 

イ・ハウンの努力が実り、息子のチョルジョンは、朝鮮第26代王　고종　高宗となります。

チョルジョンの在位は、1863-1907年　44年間。

まさに、44年間、王座に君臨。

しかし、本当の王は、イ・ハウンです。

イ・ハウンは、1898年に亡くなるまで政治にかかわり、王である息子が成人した1873年には、摂政の座から降りているにも関わらず、政治に利用されました。

最後に、政治の場面に登場したのは、1895年の閔妃暗殺事件（みんびあんさつじけん）です。

この事件は日本政府が密接に絡み、興宣大院君は結果的には、日本政府に利用されてしまいます。

日本政府の残虐なやり方に反発し、朝鮮は、ロシアに傾いてしまい、日本政府の計画は失敗に終わりました。

事件の内容は、一国の公使（三浦公使）が在任国の宮廷でその王族を殺害するという前例のない出来事。

日本政府に利用され、興宣大院君は、3年後に失意の中亡くなりました。

 

さいごに

この記事では、韓国ドラマ「風と雲と雨」の主役の二人は実在する人物なのかを解説しました。

残念ながら2人とも架空の人物でした。

 

主役の二人とは、朝鮮一の易者チェ・チョンジュンを演じるパク・シフと、王の娘ボンリョンを演じるコン・ソンヒです。

主役の2人以外は、実在する人物であり時代背景もほぼ史実に忠実に描かれています。

どうぞ、「風と雲と雨」を引き続きお楽しみください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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